そして「リラ冷え」・・・。寒いですね〜
しか〜し!ここで変な寒さに負けてダラダラしてはイケナイっ!と自らを戒め、キリッとしようと宮本武蔵の『五輪書』を読み始めました。この本は、シャンドゥ先生のオススメの本でもあります。「Best yoga book ever(最高のヨガ本)
正直この本を先生におススメされた時の私の心境は「ああ・・・、日本人の私が知らない日本のことを、また外国の人に教えられちゃったよ」というちょっとした落ち込み
ま、でもそこは「私は歩く日本大百科じゃないのよっ!」と開き直り、ありがたく教えてもらったこと(で、関心のあること)は勉強してみようと思うのでした。
前置きがながくなりましたが、兵法の道について書かれたこの本、本当にシンプルで、そして背筋がしゃんとしてくるようなものです。少しだけ抜粋してみます。
地の巻の中で「兵法の拍子」についての記述があります。
「何ごとにも拍子というものがあるが、とりわけ「兵法の拍子」は、鍛錬無しには身につけることができないものである。世の中で拍子がはっきりしているのは、能楽の道、楽人、管絃などで、これはみな、拍子がよく合うことによって、調子よく行われる。」(「五輪書」56p 宮本武蔵原著 ニュートンプレス発行)
すべてに拍子(リズム)がある。体の動きと呼吸をあわせお稽古をすると、そこに「リズム」があることがよくわかります。リズムが整うと全ての調和がとれるのは、同じことをくり返しくり返し練習し続けることでわかるようになってきます。
同じことを繰り返し身につくまで練習することに厭きたりもの足りなくなってあれこれ足さないと不安になってくるのは、リズムがあわず調和が取れていない証拠なのかもしれません。
水の巻の中には、姿勢と目つき、手(太刀の持ち方)、足の使い方などについて書かれていました。全て抜粋しませんが、いくつかだけ記載します。
「体の姿勢は、顔はうつむかず、ゆがめず、目を動かさず、額にしわをよせず、眉の間にしわをよせて、目の玉を動かさないようにし、まばたきをしないような気持ちで、つねの目より少し細めにする。おだやかな顔つきで鼻すじをまっすぐにし、やや、おとがいを出すような心持ちである。首は後ろの筋をまっすぐに保ち、うなじに力を入れ、肩から全身に平均して力がかかるようにする。両肩を下げ、背すじをまっすぐに、尻を出さず、ひざから足先までに力を入れて、腰がかがまないように腹をはる。」(「五輪書」64p 宮本武蔵原著 ニュートンプレス発行)
「観と見の二つについては、「観」の目を強く、「見」の目は弱く(後略)。」(「五輪書」65p 宮本武蔵原著 ニュートンプレス発行)
「すべて太刀にしても、手の持ち方にしても固定することを嫌う。「固定」は死ぬ手であり、「固定せぬこと」が生きる手である。」(「五輪書」67p 宮本武蔵原著 ニュートンプレス発行)
そしてとても興味深かったのは、「水の巻」の最後のこの部分です↓
「兵法で、太刀をとって人に勝つことを習得するには、まず、五つのおもてをもって五方の構えを知り、太刀の道を覚え、全身が自由に動くようになり、心の動きが機敏になって道の拍子を知り、ひとりでに太刀の使い方も冴えて、体も足も心のままに円滑に動くようになる、それにしたがって、一人に勝ち、二人に勝ち、兵法における最善がわかるようになり、この書物の内容を、一カ条、一カ条と稽古し、敵と戦い、次第にこの道の道理を会得する。不断に心にかけながら、あせらずに、折にふれ実際にその効用を覚え、だれかれとなく打ち合って修行を積み、その心を知って、千里の道も一歩ずつ歩んでいくのである。」(「五輪書」92p 宮本武蔵原著 ニュートンプレス発行)
そのまま、ヨガのお稽古に通じる内容です。型を練習すれば、自然と動きの道筋が見えてくるのです。自然と動くようになれば、拍子も整い調和もとれるのです。それはひたすら鍛錬によってなされるものなのです。
実にシンプルです。アレコレアクセクあせらずに、じっくり鍛錬のみ。
それだけですね
Best yoga book ever!ご興味のある方はぜひご一読下さい